チャート設定の定数(Integer型)
チャート設定の定数(Integer型)は、チャート設定関数の引数として使用します。
主に、ChartSetInteger関数と ChartGetInteger関数です。
以下、関数の簡単な説明です。
- ChartSetInteger関数:チャートの状態を設定する
- ChartGetInteger関数:チャートの状態を取得する
ここで注意して欲しいのは、定数の数値が直接設定されるのではなく、定数の項目に値を設定するということです。
そのため定数の他に、別の値を設定する必要があります。
定数によって、入出力可能な型が決まっているので、それも確認しましょう。
チャート操作用の定数には、Integer型の他にも Double型、String型の3種類があります。
ここでは、Integer型の情報を記載しております。
ちなみに Integer型とは、「int型・bool型・color型・datetime型・列挙型」を指します。
チャート設定の定数:Integer型(ENUM_CHART_PROPERTY_INTEGER)
定数 | 入出力の型 | 設定する項目 |
CHART_IS_OBJECT | bool | チャートがオブジェクトか識別 |
CHART_BRING_TO_TOP | bool | チャートを最前面に表示 |
CHART_EVENT_MOUSE_MOVE | bool | マウス操作イベント(CHARTEVENT_MOUSE_MOVE)を許可 |
CHART_EVENT_OBJECT_CREATE | bool | オブジェクト作成イベント(CHARTEVENT_OBJECT_CREATE)を許可 |
CHART_EVENT_OBJECT_DELETE | bool | オブジェクト削除イベント(CHARTEVENT_OBJECT_DELETE)を許可 |
CHART_MODE | ENUM_CHART_MODE | バーの種類(ローソク足、バーチャート、ラインチャート)を設定 |
CHART_FOREGROUND | bool | チャートが最前面に表示(オブジェクトが背面になる) |
CHART_SHIFT | bool | チャートの右端にインデント(空白)を設定 |
CHART_AUTOSCROLL | bool | チャート自動スクロールを設定 |
CHART_SCALE | int (0~5) | チャートのスケールを設定 0:最大ズームアウト 5:最大ズームイン |
CHART_MOUSE_SCROLL | bool | チャートの水平スクロールを許可 以下の設定値がtrueの場合、垂直スクロールが可能 ・CHART_SCALEFIX ・CHART_SCALEFIX_11 ・CHART_SCALE_PT_PER_BAR |
CHART_SCALEFIX | bool | チャートのスケールを固定 |
CHART_SCALEFIX_11 | bool | チャートのスケールを1対1で固定 |
CHART_SCALE_PT_PER_BAR | bool | チャートのスケールを固定(単位:point / bar) |
CHART_SHOW_ONE_CLICK | bool | ワンクリックトレードパネルを表示 |
CHART_SHOW_OHLC | bool | チャート左上に、始値・高値・安値・終値を表示 |
CHART_SHOW_ASK_LINE | bool | 売値(Ask)ライン表示 |
CHART_SHOW_BID_LINE | bool | 買値(Bid)ライン表示 |
CHART_SHOW_LAST_LINE | bool | 最後に約定した価格ラインを表示 |
CHART_SHOW_PERIOD_SEP | bool | 一定期間ごとに縦線を表示 |
CHART_SHOW_GRID | bool | チャートにグリッドを表示 |
CHART_SHOW_VOLUMES | ENUM_CHART_VOLUME_MODE | チャート出来高表示 |
CHART_SHOW_OBJECT_DESCR | bool | オブジェクトの説明を表示 |
CHART_VISIBLE_BARS | int | チャートに表示されているバーの数を取得 |
CHART_WINDOWS_TOTAL | int | ウィンドウの数を取得 |
CHART_WINDOW_IS_VISIBLE | bool | サブウィンドウの可視を設定 |
CHART_WINDOW_HANDLE | int | ウィンドウハンドルを取得 |
CHART_WINDOW_YDISTANCE | int | チャートウィンドウの高さを設定(単位:pixel) |
CHART_FIRST_VISIBLE_BAR | int | チャートの右端に表示されているバーの番号を取得 |
CHART_WIDTH_IN_BARS | int | チャートウインドウの幅を設定(単位:bar) |
CHART_WIDTH_IN_PIXELS | int | チャートウインドウ幅を設定(単位:pixel) |
CHART_HEIGHT_IN_PIXELS | int | チャートウインドウ高さを設定(単位:pixel) |
CHART_COLOR_BACKGROUND | color | チャートの背景色を設定 |
CHART_COLOR_FOREGROUND | color | チャートの前景色を設定 |
CHART_COLOR_GRID | color | チャートのグリッド色を設定 |
CHART_COLOR_VOLUME | color | チャートの出来高の色を設定 |
CHART_COLOR_CHART_UP | color | チャートの上昇バーの枠の色を設定 |
CHART_COLOR_CHART_DOWN | color | チャートの下落バーの枠の色を設定 |
CHART_COLOR_CHART_LINE | color | ラインチャートの色を設定 |
CHART_COLOR_CANDLE_BULL | color | ローソク足の上昇バーの塗りつぶし色を設定 |
CHART_COLOR_CANDLE_BEAR | color | ローソク足の下落バーの塗りつぶし色を設定 |
CHART_COLOR_BID | color | チャートの売値ラインの色を設定 |
CHART_COLOR_ASK | color | チャートの買値ラインの色を設定 |
CHART_COLOR_LAST | color | 最後に約定した価格ラインの色を設定 |
CHART_COLOR_STOP_LEVEL | color | チャートのストップレベルの色を設定 |
CHART_SHOW_TRADE_LEVELS | bool | チャートのポジション・決済逆指値・決済指値・未決済注文のラインを表示 |
CHART_DRAG_TRADE_LEVELS | bool | マウス操作で決済逆指値・決済指値・未決済注文の変更を許可 |
CHART_SHOW_DATE_SCALE | bool | チャート下の日時を表示 |
CHART_SHOW_PRICE_SCALE | bool | チャート右の価格を表示 |
CHART_IS_OFFLINE | bool | チャートがオフラインか識別 |
チャート設定の定数(Integer型)の使い方
主に、ChartSetInteger関数と ChartGetInteger関数で使用されます。
ChartSetInteger関数を実行する場合は、定数の他にInteger型の値を入力します。
ChartGetInteger関数を実行する場合は、定数だけで問題ありません。
例えば、以下のように使用します。
//ChartSetInteger関数
//チャートの自動スクロールを許可
bool chartSetInteger = ChartSetInteger(0,CHART_AUTOSCROLL,0,true);
//ChartGetInteger関数
//チャートの自動スクロールの状態を取得
bool chartGetInteger = ChartGetInteger(0,CHART_AUTOSCROLL,0);
今回は返り値が bool型です。
実際にプログラミングするときは、上記の表にしたがって変数の型を設定してください。
【補足】チャート設定の定数:Integer型の列挙型(ENUM_CHART_PROPERTY_INTEGER)
チャート設定の定数(Integer型)は、ENUM_CHART_PROPERTY_INTEGERという列挙型に含まれています。
列挙型は、定数群をひとまとめにしたものです。
以下のように使います。
ENUM_CHART_PROPERTY_INTEGER chartPropertyInteger = CHART_AUTOSCROLL;
上記のようにプログラムすると、chartPropertyInteger変数に CHART_AUTOSCROLLの数値が代入されます。